丁寧すぎます!

 解説

 結婚式場(ホテル)の写真室などでお仕事をされている方々を見ていて大いに気になったこと。それは「テイネイすぎる!」ことです。確かに婚礼写真といえば雨が降ろうがヤリが降ろうが失敗の許されない撮影だということは、かつて私が東京で写真の勉強をしていた頃、半年ほど「婚礼専門」部隊で揉まれましたし日頃の撮影でも婚礼写真は撮影していますから、よ〜く分かっております。で、あらためて外からの目で見てみますと「なんか、変だなぁ」と思ったのです。


婚礼の集合撮影は時間がかかる

 みなさんもご自分の、あるいは親戚・友人等の結婚式に出席したことがあると思います。たいていは式の後、全員そろって集合撮影となります。この撮影は撮る側から考えてもっとも気合いの入る撮影です。なにしろ撮り直しなど絶対にできない訳ですから必然とその準備に時間がかかります(ちなみに婚礼の撮影が落ち着いて出来るようになればカメラマンとして食べていけます)。

 主役である新郎新婦の着物の直しからはじまって、まわりに座った人の着物の直し、ネクタイが曲がってないか等何項目ものチェックが何人もの目で2重3重に行われてはじめてシャッターが切られるわけです。当然失敗は許されませんから、カメラを変えながら数コマのシャッターが切られるのですが、この時「おや?」と思ったのです。

慎重すぎると良い写真は撮れない

 私が写真の勉強をしていたとき「集合撮影は気合いで撮る」と教わりました。確かに細かいテクニックなどありますが、それ以前の問題としてその場の主導権をすばやく握る事が大事なのです。そして迅速に、撮影される側が飽きないうちにパパッと撮らなければなりません。撮影するまでに時間がかかって、撮られる側がイライラしはじめると表情に出てしまうからです。時間をかければいいというものではないのです。撮影に時間がかかった集合写真は良い写真にはなりません。写っていればいいというものではありません。それならシロートにも写せます。あなたの家に婚礼の集合写真があったら見て下さい。みんな良い表情で写ってますか?疲れた顔して「はやく撮れコンニャロー」という表情になってませんか?

撮影の合間の直しは何なの?

 そうしたい気持ちは分かります。でも

シャッターを切る度に着物などを直しにいく

のはおかしいですよ。1回目のシャッターを切るときに十分見て「良し」となったから撮影したんでしょう?毎日のように撮影してるんだから1回「良し」となったら、もう直すところなどないはずですよ。確かに「もうちょっと右だったかな」とか「あの人もう少し左に寄せよう」と思うことはあると思いますが、それも1回目のシャッター後に気づくでしょう。撮影前にあんなに時間かけといてどこに文句があるのですか?テイネイも度が過ぎると疲れるってもんです。シャッター切る度に「直し」ていたら、最後のワンカットだけしか使えるカットが無いはずですよ。もう少し撮影される人の表情を重視して撮影してみては如何でしょう? おめでたい、たぶん一生に一度の記念撮影なのですから...


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