「終わりよければ全て良し」はデジタルフォトにも当てはまりますが、もっと前向きに「入力良ければ、何でも可能」という考え方をするのが積極的なアプローチの様な気がします。オーバースペックになってしまっては意味がないのは当然ですが。
上を見ればきりがない。何千万もするスキャナーがある。かと言って、下はあまり見たくない。目的はどれもアナログ画像のデジタルデータ化だけれども、現在だと大まかにみて2通りの方法があります。一つはスキャナーで読む方法でもう一つはデジタルカメラで取り込む方法。それなりのクオリティを求めるのであれば、やはりそれなりの価格の機器が必要になってきます。目的に応じて使い分けるのが一番だけど、そうそう何度も買い換えられるものじゃないし、何台も買い揃えるのも大変。「大は小を兼ねる」ということわざ通りにいかないのも選択を難しくしている。いや、正確に言うと大は小を兼ねるのだけれど、使いこなせなければ意味がないということだ。自分の目的がハッキリしているなら話は簡単(目的あるいは目標ナシの機器購入は無駄以外の何物でもない)。反射原稿を入力する必要があるなら、黙ってフラットベッドタイプかドラムタイプになるだろうし、ネガやポジから入力したいのであればフィルム専用のものが必要になる。一部フラットベッドタイプで透過原稿を読み取れる機種もあるけれど、おまけ機能と割り切った方がいいでしょう。とにかく、予算の許す限り入力装置にお金をかけるのが吉だと思います。それほど頻繁に入力の機会がないのであれば外注というのが一番自由がきくし、安価ではありますが...
立体物をスバヤク取り込むには、現像不用のデジタルカメラということになりますが「商業印刷に使えるもの」となると恐ろしく高価な物ばかりで、しかも銀塩で撮影した方が結果は良好となれば、使うのがばかばかしく思えてきます。しかし、チラシやカタログ作成などの即時性を求められる現場では「ダイコメッド」や「フェイズワン」などの400万から600万近くするデジタルカメラが使用されることが増え、その場でプレビューできるためクライアントの評判も良いようです。デジタルカメラは、必要な人にとっては購入せざるを得ない機器になってくるでしょう。広告分野ではとくにその傾向が強く、クライアント側が「デジタルで!」と依頼してくることが増えてきて、多くのカメラマンが大変な思いをしています。この先、ブツ撮りカメラマンとして生き残りを考えるなら必須でしょうね。
もう一つ、フィルムからの入力であれば前回も書いたけれど[Photo CD]を使う手がある。米国イーストマンコダック社が開発したシステムであるけれど、富士フィルムでも同様のサービスを提供しているし、一部のプロラボでも実際に機器を揃えて、即日入力などに対応しているところもある(ただし、コダックや富士フィルム推奨のスキャナーを使っているかは謎)。Photo CDは私の経験ではオペレーターによって品質にばらつきが出ることが結構ある。それは色の部分でもあらわれてくるし、物理的に(データだから物理的ではないか)ゴミの混入が異常に多いときがある。色の調整などは原稿がネガだと時折とんでもない発色で戻ってくる。より一層の均一なクオリティ管理を望みたい。サービス内容としては[Photo CD]と[PRO Photo CD]の2種類があり、PRO Photo CDでは最高64baseの高品質なデータを得られる。一般の35mmフィルムからの[Photo CD]は安いが、2Bや4X5の[PRO Photo CD]では一気に値段が跳ね上がり、4X5の16Baseで2,000円、64Baseで3,500円。ただ、これも出力センターなどでドラムスキャナーを使って入力した場合とさほど変わらないか、安い値段だと思います。
パソコン(SGIなどの特殊なものは除く。とは言っても最近安くなりましたね。INDYとか...)はどれでも構わないと思います。ただ、周辺機器とのかねあいでMAC用のドライバーソフトウェアしか用意されてなかったり、その逆もあったりしますので予め調査しておくことが必要でしょう。問題はRAMの搭載量です。フォトショップの解説本などには、扱う画像のファイルサイズの5倍のRAMとスクラッチディスクが必要だと書かれています。私の実感でも、だいたいその辺りがボーダーラインかなと感じますしレイヤーを重ねていくともっと欲しいと感じるときもありますが、納期の超キビシイ仕事でもない限り、実際にはもっと少ないRAM容量で十分だと思います。それから大量のRAMを買い揃える場合、将来メインとして使用するかもしれないマシンとのRAMの互換性も頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。RAMはともかく絶対的な速さを求めるのであればマルチCPU機というのも一考の余地があるとおもいます。フォトショップは対応していますから。
と、今回はここまでにしたいと思います。次回は出力環境について書いてみようと思います。
トップ | 写ルンですか?目次 | 写真屋のダブン | APSについて
営業案内 | リンク | Junk | RAM長者番付 | 写真Q&A