出力がこれまた...

まえふり

 「入力が命」とまで申し述べた私ですが、「出力もこれまた命」なのであります。結果重視の社会の中でデジタルフォトもまた、「結果重視」いや「結果が全て」なのであります。つまり、どちらかというと「入力」よりは「出力」の方がエラソーな立場にあるのです。

いまどきのインクジェット

 確かに凄い、数年前のインクリボン4色だかで使っていたドットカラープリンタとは全くの別物である。インクジェット方式をこれだけの地位に押し上げたのはヒューレット・パッカードであろうと思う。モノクロからスタートしインクに改良を重ね、ついには激安のカラーインクジェット。プリンタ業界なんでもベストテンなどというものがあったら即座に「インクジェット賞」などというものを差し上げたいのである。他にはこの分野で頑張っているのはキヤノン、エプソン辺りか。アルプスはキーボード部品ばかり作っているのかと思いきや、別路線で独自の方式でシェアを広めていった。どのプリンタもおしなべて綺麗であると言えるのは確かなのであるけれど、写真屋の目から見ると、「商売にはならない」と判断を下さなければならない。それは画質もそうであるけれど、たかだか4〜5万のプリンタなら個人で買ってしまった方がはやいからで、わざわざ写真屋や出力センターが扱うものでもないからだ。しかし、ユーザーがこれで満足してしまったら、あるいは現在の40万画素や80万画素程度のデジタルカメラで満足してしまったら...この分野での小売りは商売にはならない様な気がする。つまり、トータルで入力から出力までコンシューマー向け商品で満足してしまったら「お茶の間完結」ということになり、メーカーだけが儲かる時代が来る。

では、昇華型はどうか

 賛否両論というか、昇華型は既に行き着くところまで行っていて、今後オドロクような新製品は出てこないと思われる。価格下落、品質向上といった進化?は着実に進み、そのうち昇華型がインクジェット並みの価格(すでにALPSが出しているが)で大量に供給されはじめたら、印刷コストなんて問題も吹っ飛び、みんなこちらに流れてくるはず。現在の技術力ならすぐにでも可能なハズだけれど、そうしないのはメーカーの陰謀か。

写真並みの出力

 印刷物なら出力機の心配は何もいらない。しかし、紙焼きが必要、あるいはそれで商売となると現状ではFUJIXのPICTROGRAPHY以外には考えられない。ビクターのTRUE PRINTやコダック、コニカが頑張っているようだけれど、しばらくの間ピクトロ天国が続く。ポジやネガに起こし、紙焼きするという手段もあるがコストが高いしイロイロ面倒なことが沢山ある。「乳剤」を使う限り「イロイロ面倒なこと」は必ず起こるのである。そういった「イロイロ面倒なこと」が殆どなく、黙って見れば写真そのものというピクトロの品質は当分安泰だろうと思う。<1997年6月17日・記>


この話は、随時加筆修正いたします。

トップ | 写ルンですか?目次 | 写真屋のダブン | APSについて

営業案内 | リンク | Junk | RAM長者番付 | 写真Q&A

ご意見・ご感想を:asahi@phoenix-c.or.jp