有効期限

 フィルムの経年劣化には「感度の低下」「カブリの発生」「色調・階調の変化」などがあります。フィルムをパッケージに入ったまま保管すれば数年は持ちます(未撮影のもの)。インスタント食品などと一緒で(ちょっと例えが悪いかな)パッケージに記されている有効期限が来たからといって、その翌日から「全く写らないフィルム」になってしまうということはありません。いわば賞味期限と同じ様なものです。なかには写真屋が期限切れ間近のフィルムを売ってしまうために、大安売りセールをするのを狙って購入するツワモノもいるぐらいで、有効期限後2〜3月ぐらいは全く影響ないと言っても良いでしょう(プロ用フィルム除く)。もちろん有効期限内でもできるだけ早く使用する(食べる)方が画質(味)は良いのは当然のことです。ちなみにこの「有効期限表示」はパッケージを開けてしまうと適用されません。つまり、開封してカメラに入れたままの状態ではもっと劣化が早まる訳です。一本のフィルムに御正月とクリスマスが(先にクリスマス→御正月なら良いのですが)写っているようなものはちょっとキビシイと思います。

 有効期限が過ぎて劣化がはじまると具体的には、コントラストが低く、色も冴えず、ねむたい写真になってしまいます。

 プロ用のフィルムは(「○×△プロ」というような名称のフィルム)工場出荷時に最高の性能が出るように調整されていますので、すぐさま使うか、パッケージに入ったまま冷蔵庫に保存して使用前にパッケージに入ったまま(直ぐ開封すると結露状態になってしまい、何のための冷蔵保存やら...となります)ゆっくり常温に戻してから使います。

 有効期限よりもっと気をつけたいのは、撮影後のフィルムです。撮影した現像前の画像は「潜像」(せんぞう)と呼ばれますが、この状態が一番不安定な時なのです。この状態で夏の炎天下の車中などに置きっぱなしにすると、1日いや半日で色のカブリなどの劣化を起こしますので注意が必要です。

 撮影は「まぁ、せめて有効期限後半年以内」
 現像は「撮ったらすぐさま!フィルムをケチらない」

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