製造番号(乳剤)

 フィルムパッケージに有効期限と並んでいる意味不明な数字が製造番号(乳剤番号)です。ここの番号が同じフィルムは工場で「同じタンクで同じ時」に作られた乳剤(感光材)で作られています。フィルムはアセテートなどのベース上に乳剤が塗布されて出来ています。

 乳剤はある程度の量をまとめて製造します。同一タンクで同時に製造された乳剤はほぼ均一で感光特性も全く同じフィルムができ上がるということになるわけですが、全く同じ銘柄の乳剤を作ろうと別のタンクで同じ材料を同じ分量で混合し、製造したとしても全く同じ特性をもった乳剤を作ることは不可能なことで、具体的には感度が微妙に違ったり色の再現が微妙に違うといった違いが出ます。つまり「ササニシキ」というお米が同じブランドであるにも関わらず、何処の田んぼで作ったかで味が違うのと同じ事です(お米ほど誤差は出ないと思いますがね)。

 そういうわけで、リバーサルで微妙な淡い色など厳密に色を揃えたい撮影の場合は、同一乳剤番号のフィルムを使うというのは大変重要なことなのです。プロが気に入った乳剤が出てくるとゴソッと同じ乳剤のフィルムをまとめ買いするのもわかりますね。ネガフィルムを使う場合はその程度の誤差は乱暴に言ってしまえばプリントの補正でどうにでもなるので乳剤の違いは全く気にしなくて良いでしょう。

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