■写真館の証明写真■

 当店の証明写真は創業当初より、専門的な知識と技術を必要とするネガ修整を施して最高画質の証明写真を提供してきました。近年、みなさんご存じのように写真の世界にもディジタル化の波が押し寄せて参りました。私共では古き良き技術とノウハウを生かしながら、どんどんと新しい試みにも挑戦していこうという考えの元に各種ディジタル機器の導入をしてまいりました。ディジタル処理の先頭を行く多くの写真関係者の技術を謙虚に学びながらも「撮ってそのまま焼くだけ」の証明写真にいかに御客様が不満を持っているかということもあらためて実感しました。安易なディジタル化においてその傾向はますます強くなっているようです。ディジタルカメラで撮って、そのデータをそのまま出力するのであれば今現在では素人さんにも可能なのです。

 御客様は何故写真館で証明写真を撮ろうと思うのか。それはやはり我々にプラスアルファを求めている以外の何物でもないと思っております。そうでなければ街角の自動撮影機が至る所にあるわけで、わざわざ写真館に足を運ぶことはないわけです。とりわけ証明写真はライティングが命で、人間の顔は100人いたら100人全て違う顔です。定型的な同じライティングで良いはずがありません。私共では御客様ごとにそれぞれ最適なライティングをそのつど考えて撮影しています。

 左の写真は当店で日常的に行なっている修整前と後のもので、わかりやすいように300%拡大してあります。本来、証明写真はその役割からもホクロまで修整してしまうのは問題があるのですが、この例ではわかりやすいように取り除いています。従来ネガに修整鉛筆で修整を施すとネガ1枚で30分以上の時間がかかっておりましたが、それと同等かそれ以上の好結果をディジタル化により5分程度でできるようになり、その結果仕上がりもはやく、急ぎの注文にも応じられるようになりました。

 安易にディジタル処理が出来るようになって、おかしな修整写真も増えました。髪の毛、目、鼻、口以外の部分にぼかしをかけてしまっているものが多く見られます。この方法では確かにツルンとした卵肌になるのですが、逆に肌の質感が失われ、不自然なものとなってしまいます。また、太っているからといって顔をタテに延ばして変形させたり、小さくしたり、皺をほとんど取ってしまったりという大胆なものも見受けられますが、ここまでやってしまうともはや証明写真ではなく偽造写真となってしまいます。修整と修正は違うのです。例え御客様のご要望でもこのような処理は当店では行っておりません。

 証明写真は、場合によってはその人の一生を左右するものです。私共は確かな技術で万全の態勢でお待ちしております。

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